Webサイトを制作・運用するうえで、サイト全体のURL構造を一目で把握することは欠かせません。「ディレクトリマップ」はその課題を解決するドキュメントで、SEO施策・サイトリニューアル・クライアント報告まで幅広く使われています。
ディレクトリマップとは
ディレクトリマップとは、WebサイトのすべてのページのURLとタイトルをページIDとともに一覧化したドキュメントです。主にExcel(スプレッドシート)形式で管理され、企画・制作・運用の全フェーズで参照する内部管理文書です。URL設計書とも呼ばれます。
サイトマップとの違い
「サイトマップ」という言葉は用途が異なる3種類のドキュメントを指します。ディレクトリマップはこれらいずれとも異なる、内部管理専用のURL一覧文書です。
- ハイレベルサイトマップ(構造概要)— クライアント・ステークホルダー向けのサイト構造設計書。提案書やキックオフ資料に含め、ページ階層を視覚的に整理する
- XMLサイトマップ(sitemap.xml)— 検索エンジン向けのクロール補助ファイル。サイトのルートに設置する
- HTMLサイトマップ — ユーザー向けにサイト内のページ一覧をHTMLページとして掲載したもの
ディレクトリマップに含める情報
どの情報を含めるかは用途によりますが、以下を基本セットとして揃えておくと後工程で役立ちます。
- ページID(ワイヤーフレーム・設計書との紐付けに使う固有番号。削除後も欠番で管理する)
- URL(フルパスまたはスラッグ)
- ページタイトル(title要素。ターゲットキーワードを含める)
- H1見出しテキスト(titleと合わせてキーワードを含める。SEO重要度2位)
- metaディスクリプション(検索結果に表示される説明文。PC ~100文字・モバイル ~50文字)
- URL階層・深度(トップから何階層目か)
- HTTPステータスコード(200 / 301 / 404 など)
- noindex設定の有無
- ページの種別(固定ページ / ブログ記事 / カテゴリ など)
ディレクトリマップが必要な場面
- サイトリニューアル前の現状調査 — 既存URLを全件把握してリダイレクト設計に活用
- SEO内部施策 — 深すぎる階層・孤立ページ・重複URLを発見する
- CMSの移行 — 旧URL一覧をインポート/エクスポート用データとして活用
- クライアントへの提案・報告 — ページ数や構造をわかりやすく説明する
- サイト監査 — 404エラーや不要ページの把握
作成方法3つ
①手動でスプレッドシートに記入
Google スプレッドシートやExcelにURLを一つずつ入力する方法。ページ数が50以下の小規模サイトなら現実的ですが、数百ページ以上では抜け漏れが発生しやすく非効率です。
②Screaming FrogなどのSEOクローラーを使う
Screaming Frog SEO SpiderはサイトをクロールしてURL・タイトル・ステータスコードを一括取得できるデスクトップツールです。無料版はURLが500件まで、操作に慣れが必要ですが高機能です。
③Structreeで自動作成
StructreeはURLを入力するだけでサイトをクロールし、ディレクトリマップをExcel / CSV形式でダウンロードできるWebツールです。インストール不要で、スラッグ別カラム・深度・ステータスコードが自動整理された状態で出力されます。
ディレクトリマップをExcel形式で自動作成。無料プランあり。
Structreeを無料で試すこんな職種に役立つ
- Webディレクター・プランナー — ページ設計・クライアント報告に
- SEOコンサルタント — 内部リンク分析・階層最適化に
- Webデザイナー・エンジニア — 実装前の設計確認に
- マーケター — コンテンツ棚卸し・リニューアル計画に